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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
妊娠・分娩(6) ARTによる双胎妊娠はハイリスクか
佐藤 茂, 和泉 俊一郎, 内田 能安, 鈴木 隆弘, 松林 秀彦, 杉 俊隆, 渡辺 未央, 池田 仁恵, 高橋 千果
東海大学医学部専門診療学系産婦人科
【目的】多胎妊娠は,ARTの普及にともない自然妊娠のみの時代に比べて増加したものの,近年はET数の調整によって双胎に限られてきている傾向がみられる.しかし双胎においても,妊娠分娩管理は容易ではない.今回,われわれは当院における臨床統計から双胎例を抽出し,分析を試みた.【方法】当院における1994年から2003年までの10年の双胎例を抽出し,妊娠するにいたるARTの関与の有無,その胎児発育,妊娠経過などについて分析した.【成績】10年の双胎例は215例で,内訳は107例の自然妊娠群,26例の排卵誘発後の自然性交後の排卵誘発群,29例の排卵誘発後AIH妊娠のAIH群,53例の排卵誘発後IVF-ET妊娠のIVF群であった.この中でも特に,自然妊娠群とIVF群を中心に分析した.早産率は,自然妊娠群とIVF群で有意差は無かった.IUGR頻度,双胎児間の発育不均衡,NICU管理頻度ではIVF群に比べ自然妊娠群で有意に高かった.【結論】排卵後IVF-ET妊娠は,自然妊娠群と比較して,high riskではないことが示唆された.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
342-342, 2005
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