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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
妊娠・分娩(7) 妊娠25週にて小腸部分切除となったイレウス合併妊娠の一例
阿部 史朗, 榊原 美玲, 橋本 玲子, 水口 恵理子, 山口 和香佐, 金子 みすず, 桃原 祥人, 岩田 みさ子, 湯原 均
都立大塚病院産婦人科
妊婦でイレウスを発症することは稀である.今回われわれは妊娠25週にて小腸部分切除となったイレウス合併妊娠の一例を経験したので報告する 症例は36歳の初産婦.平成15年2月イレウス疑いで前医にて開腹手術を受けた.その後妊娠し,他院にて妊婦健診をうけていた.平成16年9月4日(24週4日)の夜に上腹部痛・嘔吐症状出現.翌5日前医を受診して,6日に入院となる.X-Pにてイレウスを疑う.炎症反応増強し切迫早産症状も認められたため,10日(25週3日)に当院へ母体搬送となる.外科併診として産婦人科入院とする.外子宮口は一指開大し,児は頭位で推定906 gだった.左側腹部から背部にかけて著明な圧痛あり.CRP上昇し,X-P上小腸ガス像・niveau形成あり.症状出現より約5日間たっており症状・X-P所見で増悪傾向にあり,緊急開腹手術を施行する.開腹したところ回腸末端から約40 cm口側の回腸がねじれをともなって癒着しており,約10 cmにおよび完全に全層が壊死し,壊死部を取り囲むように膿瘍腔を形成していた.約120 cmの小腸を切除した.下行結腸部分が圧排されてはいたが損傷はなかった.妊娠については妊娠26週と早期のため妊娠継続とする.術後はICUへ収容し,翌11日に産科病棟へ移した.妊娠維持のため塩酸リトドリンおよび硫酸マグネシウム点滴を施行した.肝機能障害あり塩酸リトドリン点滴を中止したところ,11月15日(34週6日)午後に破水し,同日男児2330 g Apgar score9/9を娩出した.その後母児ともに経過良好で退院となった.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
345-345, 2005
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