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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
妊娠・分娩(10) 当科における妊娠34週未満の前期破水症例の検討
岩田 みさ子, 榊原 美玲, 橋本 玲子, 水口 恵理子, 山口 和香佐, 金子 みすず, 桃原 祥人, 湯原 均, 阿部 史朗
都立大塚病院産婦人科
【目的】早期産の前期破水(preterm PROM)は早産の大きな要因であり,新生児合併の頻度も高い.特に妊娠24週未満では児の予後が悪く管理に悩むことが多かった.よりよい管理を探る目的で過去の前期破水症例を検討した.【方法】2000〜2004年に在胎34週未満に破水した単胎妊娠145例(奇形を除く)について,生存率,児の肺低形成,慢性肺障害,脳室周囲白室軟化症,絨毛羊膜炎,破水期間などについて検討した.【成績】児の生存率は,破水時期が24週未満では64%(11/17),25週以降では96%(108/113),27週以降では100%であった.慢性肺疾患は妊娠28週未満で26%(22/83),28週以降では0%であった.【結論】破水時期が24週未満では予後が不良であった.28週未満で呼吸器合併症が多かった.半数以上の症例に絨毛羊膜炎を認めた.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
353-353, 2005
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