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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))
【一般演題】
腹腔鏡手術 内膜症性嚢胞における腹腔鏡下嚢腫摘出術と腹腔鏡下嚢腫蒸散術との再発率・妊娠率についての検討
松島 隆1), 可世木 久幸1), 藤江 裕美1), 沖野 恵子1), 深見 武彦1), 小西 英喜1), 朝倉 啓文1), 竹下 俊行2)
日本医科大産婦人科1), 日本医科大産婦人科2)
【目的】内膜症性嚢胞に対して,腹腔鏡下嚢腫摘出術と腹腔鏡下嚢腫蒸散術の2通りの手術方法を用い,妊娠率と再発率を比較検討した.【対象】内膜症性嚢胞で腹腔鏡手術を受け,インフォームドコンセントを行い同意を得られた27症例.【方法】対象を無作為に2グループに分け,グループ1は腹腔鏡下嚢腫摘出術を,グループ2は腹腔鏡下嚢腫蒸散術を施行し,術後2年間での妊娠率と再発率を検討した.【成績】グループ1は17症例・グループ2は10症例であった.月経困難症や内膜症性嚢胞の検出を再発とし,再発率はグループ1で17.6%,グループ2で40.0%であった.一方,妊娠率は,グループ1で23.5%,グループ2で20.0%であった.【結論】内膜症性嚢胞の手術療法では,再発率からも妊娠率からも腹腔鏡下嚢腫蒸散術より腹腔鏡下嚢腫摘出術が望ましいことが示唆された.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3)
362-362, 2005
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