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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【シンポジウムII】
新しい子宮筋腫の治療法と成績
3.腹腔鏡下筋腫核出術(laparoscopic myomectomy)


武内 裕之
順天堂大学医学部産婦人科


 子宮筋腫は,late reproductive ageの女性の20〜30%に認められるきわめて罹患率の高い疾患である.近年,女性のライフスタイルの変化および医学の進歩に伴う新しい治療法の開発により,子宮筋腫の治療の概念は大きく変化してきている.治療法の選択肢が大きく広がったことにより,子宮筋腫の治療は患者の背景や希望により選択されるべきである.当科では,患者背景や希望に応じたプロトコールを作成して運用している.
治療法の選択肢は,まず現在または将来の妊娠希望の有無により分けられ,さらに妊娠希望の無い場合には子宮温存の希望の有無により再分類される.
子宮筋腫核出術は,子宮の温存を希望する患者に対する最も基本的な治療方法であり,近年腹腔鏡下にも施行されるようになってきている.
当科では1995年から腹腔鏡下筋腫核出術(LM)を導入し,2005年まで述べ1000件のLMを施行した.本講演では,子宮筋腫の治療におけるLMの1)限界(周術期成績),2)治療成績(術後癒着の発生率,術後再発率,術後妊娠率,分娩方法)について,当科の成績をまとめて述べる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 118-118, 2006


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