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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【シンポジウムII】
新しい子宮筋腫の治療法と成績
4.UAE


瀧 康紀
葉山ハートセンターUAEセンター


 1995年にフランスのRavinaらによって発表された子宮筋腫に対する動脈塞栓術(UAE)はアメリカ・イギリスを中心に普及し2003年まで世界でおよそ5万例以上が施行されているとされる.本邦では1997年より施行され2005年までにおよそ3400例が集計されている.UAEの手技は透視下にて経カテーテル的に左右の子宮動脈を塞栓する.数パーセントに子宮動脈以外の血管が栄養血管となることがあるが,そのほとんどが巣動脈である.
 UAE後の筋腫の組織変化は凝固壊死である.UAE後に造影MRIにて筋腫核が境界明瞭な造影効果を認めない領域として描出されれば再増大することはないと考えられる.したがってUAEの手技的なゴールは全ての筋腫核の完全梗塞である.
 塞栓物質には本邦ではゼラチンスポンジが用いられている.演者はポンピング法によって作製したゼラチンスポンジを使用している.
 UAE後の合併症として筋腫核の感染があるが,ほとんどの例は粘膜下筋腫である.感染した筋腫核が経膣的に切除されれば臨床上問題とならないが,そうでなければ子宮全摘術を余儀なくされる.また,数パーセントであるが,卵巣機能の低下,子宮内膜の萎縮,アッシャーマン症候群をきたす場合がある.このため,妊よう性を求める症例に関しては適応は慎重でなくてはならない.しかし,将来的には妊よう性を求めない子宮筋腫症例に対してUAEが第一選択となる可能もある.またUAE後の再発症例に対して再UAEは可能である.
 演者は1998年よりUAEを施行し,現在まで900例余を経験したが,手技に関する工夫,治療成績,副作用,合併症等に関して解説する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 119-119, 2006


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