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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【ランチョンセミナー3】
子宮筋腫核出術:安全な手術を行うためのLM,LAM,開腹の術式選択の適応


森田 峰人
東邦大学医療センター大森病院産婦人科


 子宮筋腫は女性生殖器における最も一般的な腫瘍である.これらの良性の新生物は,性成熟期女性の20〜50%に発生していると推測されている.子宮筋腫はしばしば無症状であるが,およそ30%に過多月経,骨盤痛,不妊を訴える.子宮筋腫の治療は現在においてもいまだ手術が最も確実な治療法である.子宮筋腫核出術はAtleeにより1844年に報告され,以後,手術方法は腹式による筋腫核出術が主なものであった.SemmとMettlerによって1979年に腹腔鏡下子宮筋腫核出術が報告された.それ以来,腹腔鏡下の筋腫核出術に関するいくつかの報告により,この方法の実用化と安全性が確認された.しかし,特に,腹腔鏡下の筋腫核出術は,子宮筋層の縫合が必要であるという欠点が存在している.腹腔鏡下手術は開腹手術に比べてより多くの限界があり,腹腔鏡下手術を安全に行うためには様々なテクニックが必要とされている.
 当院では,腹腔鏡下子宮筋腫核出術を1991年に始め,2005年までに715例に行ってきた.現在の術式に安定した1996年から2005年までの10年間に施行した腹腔鏡下筋腫核出術は667例であった.その内訳はLM(いわゆる腹腔鏡下筋腫核出術)が646例,LAM(当院ではLM施行中にLMでの完遂が困難と判断されLAMになった症例)が21例であった.また,同一の術者が術前に腹腔鏡下手術は困難であると判断し,開腹術による筋腫核出を行った症例は2003年〜2005年までに29例であった.本セミナーでは,これらの,手術成績を比較検討し,子宮筋腫核出術の術式選択に関する検討を行い,安全な手術を行うための術式選択基準を検討したい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 128-128, 2006


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