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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
子宮筋腫
2度にわたり外陰部に発生した筋腫の一例


古川 美樹, 向田 一憲, 伊東 宏絵, 井坂 惠一
東京医大産婦人科


 子宮筋腫は性成熟期女性の3割が有しているといわれ,臨床の場において誰もが経験する疾患である.今回我々は子宮と外陰部に多発する筋腫を認め13年間に計5回余儀なく手術を施行した症例を報告する.症例は初診時23歳.0経妊0経産.月経不順,貧血様症状にて近医受診し,子宮筋腫の診断にて当院紹介.来院時粘膜下に3.6cmと筋層内に6cmの筋腫を認めたが本人の強い希望にてGnRH療法施行後に平成5年3月31日TCRにて粘膜下筋腫のみ切除した.その後再度過多月経にて当院受診.超音波,子宮鏡にて粘膜下に突出する6cm大の筋腫を認めたため,平成5年8月21日2回目のTCRを施行した.その後前回の残存と思われる1cm大の筋腫および貧血を認めたため,平成6年1月26日3回目のTCR施行した.その後当院受診しなかったが貧血用症状あり,10年10月15日再初診.外陰部と子宮粘膜下に筋腫を認めたため,TCRと外陰部筋腫切除術施行した.外陰部の筋腫は7.5cm大であった.その後平成17年10月,再度外陰部の違和感と貧血様症状認め外来受診,MRI施行したところ多発性の子宮筋腫と外陰部筋腫を認めたため,開腹による筋腫核出術を平成17年11月30日施行した.現在のところ再発徴候はない.考察 子宮筋腫はよく遭遇する疾患であるが,外陰部発生の筋腫は稀で血管壁や起毛筋の平滑筋由来といわれる.今回の症例は,子宮由来の筋腫に加え2度にわたり外陰部に発生する筋腫を併発した非常に稀な症例であり,今後も慎重な経過観察が必要と考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 132-132, 2006


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