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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩2
帝王切開創部妊娠の一例


椙田 賢司, 高田 眞一, 佐々木 重胤, 村瀬 隆之, 山本 樹生
日本大学医学部産婦人科


 子宮峡部の筋層に生じる帝王切開創部妊娠は,絨毛が容易に筋層に入り込むため,破裂・出血のリスクが非常に高い.また帝王切開の創部が膀胱に接することから,異所性妊娠の中で最も危険な形態の一つであり,多くは妊娠継続が困難であり,速やかかつ正確な診断と,妊娠の中絶をするのがよいと考えられている.近年,経腟・経腹超音波診断,3次元カラードプラー超音波検査やMRIにより,妊娠初期の段階で早期診断可能になってきた.我々はMTX-FA療法が有効であった帝王切開創部妊娠の症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.35歳,1経妊1経産,平成15年12月に妊娠10ヶ月で胎児適応により他院で腹式帝王切開術が施行された.平成17年8月,妊娠5週で不正性器出血を少量認め,近医で頸管妊娠の疑いを指摘された.そのため妊娠6週に当院紹介された.経腟超音波で帝切創部にGS13.5mm,胎児心拍を確認した.我々は治療法としてMTX-FA療法(MTX:1mg/kg,FA:0.1mg/kgを交互に各4日を1クールとした)を選択し,妊娠7週から開始した.第2クール目(治療開始して25日目)に胎児心拍の消失を確認した.その後尿中hCGがカットオフ値以下になったのを確認したため,第4クール終了してMTX-FA治療を終了し外来フォローを開始した.治療開始して96日目に不正出血が認められたため,97日目にD&Cを施行し子宮内残存成分を完全除去しえた.血中hCG値,カラードップラ超音波検査,MRI等で確認しつつ現在外来フォロー中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 138-138, 2006


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