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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩2
MTXの全身投与により保存的に治療し得た子宮頚管妊娠の1例


福井 雅子, 西岡 暢子, 齋藤 知見, 依田 綾子, 糸賀 知子, 小堀 宏之, 長沢 敢, 山本 勉
越谷市立病院産婦人科


 【緒言】子宮頚管妊娠は比較的まれな疾患であるが,近年妊娠初期の超音波スクリーニング検査の普及や啓蒙などにより早期に診断されるケースが増加している.また,早期診断症例では保存的治療法の成功例が報告されている.近医より紹介されMTX全身投与により,極めて順調に経過した子宮頚管妊娠の1例を報告する.【症例】症例は31歳女性.0経妊0経産.既往歴・家族歴に特記すべき事項なし.最終月経H17年10月10日から6日間.11月11日(4w4d)市販の妊娠反応陽性.11月14日(5w0d)および11月22日(6w1d)に近医受診したが子宮内に胎嚢を確認することができなかった.11月24日(6w3d)に性器出血が認められたため,再び近医を受診したところ頚管内に胎嚢を認め子宮頚管妊娠を疑われ,同日当院を紹介受診した.内診上,月経2日目程度の出血を認め,また経腟超音波検査で子宮頚管内に22×7mm大の胎嚢は存在したが心拍は認められなかった.同日施行したMRI検査でも子宮頚管内に胎嚢を認めた.出血量が増加するようであればUAEも併用することとし,MTX20mg/day・5日間連続全身投与(筋肉注射)を開始した.翌日には心拍が確認されたが,出血量は減少し,心拍も徐々に徐脈となり12月5日(8w0d)には心拍の停止が確認された.血中hCGの減少および胎嚢周辺の血流の減少を待って12月27日にD&Cを施行.出血も少量であり,翌日退院となった.【結語】本症例では近医にて早期診断が行われたことによりMTXによる保存的治療法で順調に治療することが可能であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 139-139, 2006


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