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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))
【一般演題】
妊娠・分娩9 重積てんかん発作にて妊娠継続困難となった一症例
岡崎 友紀, 渡辺 博, 池田 綾子, 庄田 亜紀子, 岡崎 隆行, 多田 和美, 西川 正能, 大島 教子, 望月 善子, 田所 望, 稲葉 憲之
獨協医科大学産婦人科
<はじめに>てんかん合併妊娠は妊娠前からてんかんのコントロール良好であれば母児ともに経過良好といわれている.しかし,てんかん合併妊娠のうち5〜25%で妊娠中にてんかんの病態が悪化するともいわれている.今回,重積てんかん発作の為に妊娠継続困難と判断した症例を経験したので報告する.<症例>35歳,0経妊0経産婦.25歳時,側頭葉てんかん,多発性海綿状血管腫を指摘され,前医脳外科に定期外来通院し,抗てんかん薬内服す.その後妊娠し,子宮筋腫合併,側頭葉てんかん,多発性海綿状血管腫合併妊娠の診断で前医にて妊婦健診施行.24週4日,下腹痛,嘔気にて前医受診し,切迫早産の診断の下入院し,塩酸リトドリンの点滴加療す.29週5日,下腹痛に伴い,全身性の強直性痙攣発作出現す.CTにて出血性病変認めず,てんかん発作の診断にて抗痙攣薬投与となるも,てんかん発作軽減せず,29週6日,周産期管理目的に母体搬送となる.搬送後,頭痛を訴えるもてんかん発作見られず,トッド麻痺の状態であったが,搬送翌日より,てんかん発作出現し,ベンゾジアゼピン系抗不安薬投与するも,てんかん発作頻回となり,30週3日,てんかん発作コントロール不良のため全身麻酔下で緊急帝王切開施行し,1452g男児Apgar score1/3(1分値/5分値)にて解出した.術後てんかん管理目的にICU収容となり,術後7日目,抜管し,8日目に一般病棟へ転棟となる.術後11日目,前医脳外科へ転院となる.<結語>重積てんかん発作を伴うも,児に合併症なく生児を得た症例を経験した.てんかんを合併した女性には妊娠前よりてんかん合併妊娠の情報を十分に提供する必要があると考える.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2)
155-155, 2006
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