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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
子宮頸癌2
子宮頸部細胞診異常の自然経過―改善期間に関する因子についての検討


三上 江利子, 秋谷 文, 鈴木 麻水, 銭 鴻武, 藤田 聡子, 酒見 智子, 塩田 恭子, 斉藤 理恵, 木村 俊夫, 板坂 俊典, 栗下 昌弘, 佐藤 孝道
聖路加国際病院女性総合診療部


 【目的】子宮頸部異形成は,軽度であればその多くが自然に軽快することが知られている.本研究では子宮頚部細胞診異常(Class IIIa以上)症例の組織診断,経過,改善に要する期間と改善に関与する因子について検討した.【方法】2000年1月から2005年11月末までに当院を受診した人の中で,子宮頚部細胞診異常を指摘され,かつ組織診を施行した1030症例(平均39.5歳)に対し細胞診と組織診の相関を検討した.組織診断で手術など治療を要した症例を除外した.経過観察となった症例のうち,経過を追跡可能であった655例を対象に,細胞診と組織診を後向きに追跡調査した.【結果】組織診では頚管炎26.6%,軽度異形成42.0%,中等度異形成13.6%,高度異形成以上17.4%であった.頚管炎,軽度異形成,中等度異形成での自然経過による改善率は各々84.6%,80.3%,65.8%,悪化率は3.9%,4.0%,15.3%であった.年齢では改善率に意差は認められなかったが,KoilocytosisでみたHPV感染率は,若年者ほど高かった.改善に要した期間の検討では,組織診や年齢,koilocytosisの有無において有意差が認められた.【結論】細胞診異常を認めた症例でも,中等度異形成までの異常であれば,しばしば自然軽快を認めた.組織診断が軽度であり,若年者やkoilocytosisがない場合は,改善に要する期間が短かった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 159-159, 2006


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