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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
子宮体癌1
非定形的再生不良性貧血合併した若年性進行性子宮内膜癌の一例


平岩 由紀子, 松永 竜也, 小平 博, 今井 一夫
横須賀市立市民病院産婦人科


 子宮内膜癌は増加傾向にあり,40才未満の若齢症例も同様の傾向が見られる.今回,若年性進行性子宮内膜癌IIIc期でさらに非典型的再生不良性貧血を合併した症例を経験したので,その治療経過などについて報告する.症例は28才,1g1p,BMI31.3,20才第1子出産後3年間月経なく,その後不正出血認めたが放置,平成16年7月より出血量増量し他院を経て,前医受診し子宮内膜増殖症の疑いにて当科紹介受診となった.内膜生検にて子宮内膜癌と診断した.初診時より血小板減少(9〜10×104)認めたが,手術には支障なく平成17年3月31日準広汎子宮全摘,両側付属器切除,骨盤リンパ節郭清施行した.病理診断は,G3優位のEndometrioid adenocarcinomaで骨盤リンパ節転移を認めた.術後白血球および血小板減少認められた.末梢血を用いた染色体検査では,46,XX,dup(1)(q21q32)の染色体異常が認められ,骨髄穿刺の結果を合わせ非典型的再生不良性貧血と診断された.術後化学療法は,Weekly Taxol Montyly CBDCA(WTMJ),T70mg/m2,J AUC4.0の投与量の80%(T100mg/body,J450mg/body)で開始したが,GradeIVの血液毒性のため,2コース目よりWT療法(T70mg/m2,120mg/body3投1休)へ変更した.血液毒性(WT9コース)は,好中球(G 1/2/3/4:0/1/5/2),血小板(G 1/2/3/4:1/2/5/1)であり,重篤な感染症の併発もなく,通院で計10コース施行されTaxolによる蓄積毒性も認められなかった.なお血小板減少に対する成分輸血は,治療期間通じ未施行である.現在術後12ヶ月再発所見は認めていない.血液疾患合併により推奨されているTJ療法は,施行が不可能であったが,投与方法の変更で治療が可能となった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 163-163, 2006


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