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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩13
当科における分娩数増加や手術件数増加に向けた種々の試み


森田 豊, 丸茂 元三, 井村 昌義, 中村 弘治, 竹内 沢子, 難波 直子, 疋田 裕美, 上田 万莉, 石田 友彦, 藤 孝一郎, 山本 幸彦, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科


 少子化や分娩数の低下により,全国の病院,診療所で産婦人科標榜数は減少し,また産婦人科特有の厳しい勤務内容から,産婦人科医師志望者も減少しつつある.当科ではこれらの問題に対し,医療の質や患者様へのサービスの向上,医師勤務体制等の工夫を行い,分娩数や手術件数増加,常勤医師確保に向けて種々の試みを行ってきた.産科領域では,4次元超音波による画像提供,親子共育プログラム,入退院時の送迎サービス等を行い,平成16年の年間分娩数1098件が,平成17年には1142件と漸増した.婦人科領域では,子宮筋腫に対する集束超音波療法(FUS)の導入により(インフォームドコンセント,当院倫理委員会の承諾を得て施行),紹介患者数は著増し,またFUSの治療対象とならずに手術を希望される患者様も著増した(子宮筋腫の手術件数は年間47例から127例に増加).子宮筋腫手術の増加,悪性腫瘍手術の増加に伴い,麻酔科管理の手術件数が年間330件(平成16年)から460件(平成17年)に著増した.また,悪性腫瘍,不妊,習慣流産,子宮筋腫,超音波,腹腔鏡下手術などの特殊専門外来も設立し,homepageを立ち上げることにより,各診療内容を理解してもらうように努めている.医師の勤務体制については,可能な範囲での勤務時間の徹底,当直明け勤務労働の軽減などを試み,余裕と働き甲斐のある産婦人科勤務となるよう努力している.今回,これらの種々の試みを紹介したい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 184-184, 2006


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