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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩14
当センターにて経験したシェーグレン症候群合併妊娠症例の検討


赤堀 太一, 臼井 真由美, 岩田 睦, 村山 敬彦, 高井 泰, 斉藤 正博, 林 直樹, 関 博之, 馬場 一憲, 竹田 省
埼玉医科大学総合医療センター産科


 【緒言】シェーグレン症候群(SjS)は,膠原病合併妊娠の中では,妊娠中に病態が安定する疾患とされているが,SLEやRAと合併し,妊娠中の管理が困難となる場合もある.今回,当科で経験したSjS合併妊娠症例の検討を行い,その管理について考察した.【対象】2000年から2005年に経験したSjS合併妊娠症例37例.【方法】SjS合併妊娠症例を1次性SjS,2次性SjS,分類不能の3群に分け,分娩週数,分娩方法,IUGRの有無につき検討した.尚,他の膠原病の合併が認められないものを1次性SjS,RAやSLEなどの膠原病を合併するものを2次性SjS,他の膠原病の精査が行われていないものを分類不能例とした.【結果】1次性SjS合併症例は28例,2次性SjS合併症例は6例,分類不能例は3例であった.全症例のうち52%において急速遂娩を要した.1次性SjS合併症例では36%が,2次性SjS合併症例では67%が帝王切開による分娩だった.出生時体重の標準体重からの偏位の平均は1次性SjSで−0.56SD(±0.89),2次性SjSで−1.33SD(±0.70)と有意に小さかった(p<0.001).【考察】SjS合併妊娠症例は,一般に予後良好といわれているが,当科で経験した37症例の検討では,IUGR傾向を示すこと,急速遂娩を要する症例が多いことがわかった.SLEやRAなどを合併する2次性SjS合併症例や,1次性SjS合併症例でも白血球減少や血小板減少,発熱などの腺外症状を有する例においては周産期予後が悪くなることが示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 186-186, 2006


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