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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
不妊
男性因子除外反復ART症例における精液所見の変化


菅 睦雄1), 花岡 嘉奈子1), 田宮 親1), 安部 裕司2), 渋井 幸裕2), 片桐 由起子2), 祖母井 英2), 塩川 素子2), 高梨 安弘2), 久保 春海2), 永尾 光一3), 三浦 一陽3)
キネマアートクリニック婦人科1), 東邦大学医療センター大森病院産科婦人科学第1教室2), 東邦大学医療センター大森病院泌尿器科学教室3)


 【目的】2003年6月より2005年5月までの期間において,インフォームドコンセントを得て実施したART症例に対し男性因子を除外して5周期以上繰返した際の男性の射出精液所見の変動について後方視的に検討を行った.【対象と方法】対象となった症例は205例1,477周期で平均7.2±2.5周期であり,これをART周期初期の1-2回の精液所見と5回以上実施した群とに分けてその変動について比較検討を行った.【結果】対象者の妻の平均年齢は38.4±4.3歳,夫40.3±5.1歳であった.1-2回群の平均精液量は2.5±1.3ml,平均精子数11,023±8,766万,平均運動率58.3±20.7%,平均奇形率19.6±8.1%であり,5回以上群の各種所見は2.4±1.3ml,精子数11,337±25,894万,55.0±22.3%,22.3±8.6%であり,運動率の低下に有意差(p<0.05)と奇形率の上昇に有意差(p<0.001)を認めた.異常所見の発現率として,乏精液量1-2回群283周期中85例(30.0%),5回以上群459週期中147例(32.0%),乏精子数31/283例(11.0%),51/459(11.1%),精子無力症82/282(29.1%),157/458(34.3%),奇形精子症29/282(10.3%),79/458(17.2%)であり,奇形症の発現においてのみ有意差(p<0.05)を認めた.【結語】ART症例において精液は濃縮洗浄精子を用いるため,その成績に影響を及ぼすことは少ないものの精液の採取回数が増すごとに運動率の低下と奇形率の上昇が認められた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 191-191, 2006


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