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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
胎児異常1
当センターにおける羊水過多症例の検討


原 きく江, 砂川 空広, 司馬 正浩, 吉田 志朗, 高木 紀美代, 菊池 昭彦
長野県立こども病院総合周産期母子医療センター産科


 【目的】胎児,母体,付属物の様々な疾患が羊水過多の原因となり得る.原因により,羊水過多症例の妊娠経過がどのように異なるかを抽出することを目的とした.【対象】2000年9月25日から2005年9月30日の5年間に当科初診し,羊水過多・過多傾向(AFI≧20cm)を認めた単体妊娠66症例.【検討】出生前診断は,胎児消化管異常20例,胎児心疾患4例,胎児中枢神経系異常1例,胎児胸腔内病変3例,胎児骨軟骨系統疾患2例,胎児下顎低形成・無形成・頚部腫瘍3例,染色体異常・症候群の疑い12例,原因不明21例であった.初診となった平均週数は胎児消化管異常31週6日,胎児心疾患30週1日,胎児中枢神経系異常27週2日,胎児胸腔内病変29週2日,胎児骨軟骨系統疾患31週4日,胎児下顎低形成・無形成・頚部腫瘍27週5日,染色体異常・症候群の疑い29週3日,原因不明31週3日で明らかな差を認めなかった.原因不明症例の内,出生後に異常を認めた症例は3例で,十二指腸閉鎖(21トリソミー)1例,下顎低形成(染色体異常)1例,先天性筋強直性ジストロフィー1例であった.これら3例の最大羊水量の平均はAFI 36cmで,そのうち2例に羊水増加傾向,羊水過多症状を認めた.それに対し原因不明症例の残り18例は,出生後の児にも異常を認めなかった.これら18例の最大羊水量は平均AFI 23.6cmで,妊娠中に羊水増加傾向や羊水過多症状は認めなかった.【考察】原因不明の羊水過多を呈する場合,羊水増加傾向や,羊水過多症状を認めなければ,出生後の児にも異常を認めない可能性が高いと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 200-200, 2006


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