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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
胎児異常2
胎児頸部奇形腫3症例の経験


今村 庸子, 沼田 彩, 金井 雄二, 天野 完, 海野 信也
北里大学病院周産期センター


 胎児頚部奇形腫は気道確保が困難となる可能性がありEXIT(ex utero intrapartum treatment)の適応と考えられている.今回われわれが経験した胎児頚部奇形腫3症例について報告する.【症例1】妊娠23週に口腔内腫瘤を指摘され紹介受診.超音波検査上口腔内より連続する77×36mmの腫瘍を認め,MRIでも同様の所見であった.児はwell-beingであったが,羊水過多のため26週に羊水除去術を施行.29週に切迫早産のため再度入院し,翌日バイオフィジカルプロファイリングスコア2点,NRFS(non reassuring fetal status)にて緊急帝王切開を施行.児は954gの男児で,アプガースコア3/3,臍帯動脈血ガスpH 7.33であった.出生後直ちに気管切開し,腫瘍亜全摘を施行した.【症例2】23週に胎児腫瘤を指摘され,32週にNRFSにて緊急帝王切開を施行した.児は4038gの男児で,アプガースコア1/1であった.娩出後気管切開し,腫瘍摘出術を施行したが,出血多量で死亡となった.【症例3】30週に口腔内腫瘤を指摘され紹介受診.切迫早産のため入院し,所見進行したため帝王切開となった.児は1390gの男児で,アプガースコア0/1であった.娩出時に腫瘍が断裂して多量に出血し心肺停止となったが,直ちに挿管し蘇生術を施行,その後の経過は順調であった.3症例とも病理診断はimmature teratomaで娩出後の気道確保は可能であったが,EXITによりさらに安全かつ確実に気道確保ができ得る可能性がある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 203-203, 2006


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