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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
手術
当科における腹腔鏡下手術の現状とコストダウンに向けた試み


石田 友彦, 森田 豊, 中村 弘治, 井村 昌義, 竹内 沢子, 難波 直子, 疋田 裕美, 上田 万莉, 藤 孝一郎, 山本 幸彦, 丸茂 元三, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科


 腹腔鏡下手術における様々なディスポーザブル器具の考案や導入は,操作性,機能性の面で様々なメリットをもたらしている.しかし,これらの器具の多くは高額であり,外科系の腹腔鏡下手術におけるある統計では手術点数の約半分が,これらの器具によって消耗されているとのことである.我々は,当科における腹腔鏡下手術の工夫として,ディスポーザブル製品をなるべく使用しない工夫を行っているので報告したい.
 卵巣嚢腫手術例や子宮外妊手術の際のゴム手袋挿入による摘出物の体外への回収,子宮把持固定器具として再利用できる金属製のものの使用,バイポーラー鉗子もディスポーザブルではなく何度も使えるものの使用,またトロッカーに関しても低額で一部金属製の再利用が可能なものを使用している.また子宮筋腫核出術の際には,筋腫核に糸をかけ,フィシィング法をおこなうことにより,トロッカーの数を少なくする試みを行ない,コストダウンを試みている.腹腔鏡下手術におけるさまざまな器具の考案や導入は,操作性・機能性の面で大きなメリットをもたらしていることに間違いはないが,その反面,DPCが導入されつつある今日,腹腔鏡下手術におけるコストダウンはあらゆる医療機関で重要と考えられる.今回,経済性の問題面から考察を試みたい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 208-208, 2006


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