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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))
【一般演題】
妊娠分娩2 新生児に免疫グロブリンを必要としたITP合併妊娠の1例
小野 洋子, 滝沢 基, 寺本 勝寛, 池上 淳, 雨宮 厚仁, 河野 恵子, 白石 眞貴, 永田 育子, 小川 浩平
山梨県立中央病院産婦人科
ITP合併妊娠では抗血小板抗体IgGが胎児に移行し,胎児及び新生児の血小板減少をきたす可能性があり,厳重な管理が必要である.また,分娩に備えて必要あればステロイド療法や大量免疫グロブリン療法を行う.今回われわれは,ITP合併妊娠にて児の血小板減少をきたした症例を経験したので報告する.症例)30歳,0経妊0経産 既往歴)20歳からITPのため当院内科にてフォロー 経過)2005年8月20日を最終月経初日として自然妊娠成立した.ITP合併妊娠のため,他院より紹介となった.初期より当科にて妊婦健診を行った.外来にて血小板は1.5万から4.6万/μlであったが内服などの治療は行っていなかった.臍帯穿刺は希望しなかった.患者にITP合併妊娠に伴う危険性を説明したところ,帝王切開の方針となった.5月9日(妊娠36週2日)入院し,大量免疫グロブリン療法を施行した.5月15日に血小板が18.5万/μlとなったことを確認した.5月16日(妊娠37週3日)帝王切開し,2672gの男児をApgar9点,10点にて娩出した.臍帯血にて血小板は2.5万/μlであったため,本人血を採血したところ,4.4万/μlであった.以降,小児科と連携をとり,採血を続けたが7生日に血小板1.6万/μlまで減少したため,小児科にて大量免疫グロブリン療法を行った.現在,児の血小板は上昇し,外来にてフォロー中である.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3)
268-268, 2006
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