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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))

【一般演題】
妊娠分娩10
MTX局所投与により保存的に治療し得た子宮頚管妊娠の1例


大内 久美, 小原 久典, 小口 治, 仲井 育子
厚生農業協同組合連合会佐久総合病院産婦人科


 子宮頚管妊娠は妊娠1,000〜18,000に1例の頻度でみられ,子宮外妊娠の中でもまれな疾患である.頚管妊娠の出血は止血困難な場合が多く,妊娠週数が進んだ症例では子宮温存が難しくなることから早期診断が望まれる.今回われわれは早期に子宮頚管妊娠と診断し,MTX局所投与により保存的に治癒し得た子宮頚管妊娠の1例を経験したので報告する.【症例】36歳1回経妊1回経産,平成17年9月21日(4週6日)に月経の遅れを主訴に初診.尿中hCG陽性ながら子宮内に胎嚢は確認できず,1週間後の再診を指示していたが9月26日(5週4日)少量の性器出血を認め受診.その際も子宮内に胎嚢は確認できず,子宮外妊娠の可能性を考えながら経過を見ていたが,10月5日(6週6日)子宮頚管内に胎嚢を認め子宮頚管妊娠と診断し,同日入院となった.MRI上,子宮頚部の前壁よりに径27×17×17mm大の胎嚢を確認した.10月6日より出血に注意しながらMTXの局所投与を開始し,尿中hCG値の変化を追いながら経過を見た.性器出血の増加もなく,大きな副作用もなかった.1回に100〜200mgを数日毎に投与した.計100mg投与後から尿中hCG値も徐々に低下し11月2日頚管内容清掃術を施行した.処置中,処置後の出血も少量で11月7日に退院となった.本症例は早期の子宮頚管妊娠に対し,MTXの局所投与が有効で子宮温存が可能であった1例である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3) 287-287, 2006


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