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		第112回学術集会(平成18年10月29日(日))
  
		【一般演題】 
		妊娠分娩11 妊娠継続中に排卵が生じたと考えられた子宮外妊娠の一例
  
		齋藤 麻由美, 深谷 暁, 石田 洋昭, 安田 豊, 矢野 ともね, 木下 俊彦 
		東邦大学医療センター佐倉病院産婦人科
  
		  
		 一般に妊娠継続中には排卵は起こらないと考えられているが,妊娠継続中に排卵が起きたと推測される子宮外妊娠の一例を経験したので報告する.症例は37歳0経妊0経産.原発性不妊のため近医でAIHを施行したが,その後14日目に月経様出血とともに基礎体温が低下した.出血開始後4日目からclomidを内服したところ,卵胞発育を認めたため15日目に2回目のAIHを施行した.2回目AIH施行後,24日目より性器出血を認めたが,尿中妊娠反応陽性であった.しかし子宮内腔に胎嚢像を認めず子宮外妊娠の疑い(妊娠7週)で当院紹介となった.経腟超音波断層法にて子宮内腔に胎嚢は認められず,子宮左側付属器領域に,胎児心拍を伴うCRL2.9cm(妊娠10週相当)の胎児像が観察され,子宮外妊娠の診断にて左卵管切除術を施行した.本例は胎児発育より前周期(1回目AIH施行時)に既に妊娠は成立していたと考えられるが,その妊娠の継続中にも排卵が生じたと考えられる稀な症例である.
 
  
		日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3)
		289-289, 2006 
		 
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