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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))

【一般演題】
妊娠分娩13
過長臍帯と分娩・新生児予後に関する検討


門脇 綾1), 小川 幸1), 北川 雅一1), 大井 由佳1), 最上 多恵1), 片山 佳代1), 長谷川 哲哉1), 田野島 美城1), 斉藤 圭介1), 奥田 美加1), 高橋 恒男1), 平原 史樹2)
横浜市立大学附属市民総合医療センター母子医療センター1), 横浜市立大学産婦人科2)


 日本産婦人科学会編用語集では,70cm以上を過長臍帯としているが,海外では過長臍帯の明らかな定義はない.70cm以上を過長臍帯として,過長臍帯の有無と分娩・新生児予後につき検討した.01年から05年に当院で分娩となった37週以降,単胎3433例を対象とした.臍帯長は,26cmから123cmの範囲に分布していた.過長臍帯は,13.9%(477/3433例)にみられた.過長臍帯症例では,臍帯巻絡回数が対照例と比較し有意に多く(0.341±0.012回vs 0.880±0.30回,p<0.001),また胎盤重量(571.5±1.9g vs 613.7±4.8g,p<0.001),出生児体重(3035±7g vs 3083±17g,p=0.009)にも有意差を認めた.UApH(7.292±0.001 vs 7.287±0.003,p=0.133),Apgar1分値(8.471±0.015 vs 8.396±0.037,p=0.061),Apgar5分値(9.101±0.010 vs 9.082±0.026,p=0.503)には差は認められなかった.緊急帝王切開の発生頻度には有意差を認めたが(10.3% vs 6.5%,p=0.004),対照群で高い結果となった.羊水混濁の発生頻度には有意差を認めなかった(15.6%vs 15.5%,p=0.757).この結果は,臍帯長80cm以上とそれ未満,及び90cm以上とそれ未満で検討しても同様であった.過長臍帯の有無は,分娩・新生児予後に影響しないことが示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3) 293-293, 2006


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