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		第112回学術集会(平成18年10月29日(日))
  
		【一般演題】 
		子宮良性疾患2 子宮留膿腫を合併した子宮奇形の一例
  
		久保 愛子, 徳永 直樹, 内田 季之, 松浦 広明 
		富士宮市立病院産婦人科
  
		  
		 【症例】18歳 0経妊0経産 既往歴)うつ病 現病歴)初経13歳 月経量は多く,不規則H18年1月 月経開始と同時に,悪臭を伴う多量の帯下が出現した.1ヶ月以上持続するため前医を受診した.子宮留膿腫を疑われたが,子宮口の位置が不明瞭であり,圧迫して膿を排出した.WBC 13800 CRP 0.1 抗生剤を内服し経過観察となったが,3日後にWBC 15200 CRP 3.2と上昇を認めたため,当院紹介となった.初診時 子宮頚部は右に著しく偏位し,子宮膣部左側が膨隆していた.子宮口より多量の黄色帯下が流出し,悪臭を伴っていた.子宮口・頚部はそれぞれひとつずつであり,膣中隔は認めなかった.経膣超音波検査にて直径約6cmの嚢胞状腫瘤を認め,子宮留膿腫を疑い,子宮口からゾンデを挿入したが腫瘤内に挿入できず,子宮奇形が疑われた.MRIにて,双頚双角子宮の左子宮頚部・膣部の形成不全,および左子宮留膿腫の診断であった.また,左腎無形成であった.応急処置として留膿腫を穿刺排膿し,抗生剤を投与したところWBC 10100 CRP 0.37と改善した.その後,左子宮留膿腫開窓術を施行し,子宮卵管造影検査,再度MRIを施行したのでその結果と文献的考察を加え報告する.
 
  
		日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3)
		298-298, 2006 
		 
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