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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))
【一般演題】
子宮内膜症 子宮内膜症により両側水腎症をきたした1例
荒川 香, 横山 和彦, 三村 貴志, 澤田 真紀, 長谷川 明俊, 横川 香, 大塚 純子, 本間 進, 齋藤 裕
昭和大学藤が丘病院産婦人科
子宮内膜症病巣の発生部位は多岐にわたるが,尿管狭窄の原因となる子宮内膜症の頻度は1.2〜1.6%と比較的まれな疾患である.今回我々は子宮内膜症により両側尿管狭窄,水腎症をきたした症例を経験した.症例:37歳,1経妊1経産,3年前より月経痛が増強し,子宮内膜症を指摘されていた.その後膀胱炎を繰り返すようになり近医泌尿器科通院.平成16年10月DIPにて両側水腎症,骨盤内子宮近傍部に尿管の狭窄を認め,その原因として子宮内膜症を疑い当院紹介となる.内診上両側付属器に圧痛があり,経腟超音波では両側卵巣に直径3cm大の子宮内膜症性嚢胞を認めた.腎機能は正常,CA125 102U/ml.子宮内膜症の診断にてGnRHa療法を開始し,当院泌尿器科にて尿管ステントを挿入,経尿道的尿管狭窄拡張術を行った.その後水腎症は軽快し治療開始から3ヵ月後ステントを抜去,GnRHa療法6ヵ月後には両側卵巣の内膜症性嚢胞も消失し,経過観察とした.しかし平成18年1月内診上再度両側付属器の圧痛出現し,DIPにて水腎症再発したためGnRHa療法再開となる.水腎症は軽度改善するもDIPでの骨盤レベルでの狭窄像は依然として認め,骨盤MRIにても尿管狭窄部位に一致して内膜症の合併を示唆する所見あり.保存療法の限界と考え,平成18年6月開腹術施行した.子宮は正常大,両側卵巣には異常なく,骨盤内にブルーベリースポット等の子宮内膜症所見は認められなかった.尿管狭窄部は両側とも子宮動脈交差部付近であり,周囲組織との癒着を剥離した.今回子宮内膜症が原因と考えられる尿路感染症,水腎症をくりかえした症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3)
299-299, 2006
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