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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))
【一般演題】
子宮内膜症 62歳女性に発症した25 cm大のチョコレート嚢胞破裂の1例(莢膜細胞腫合併,ステロイドホルモン産生)
中村 美輪, 木村 博昭, 池田 和則, 江口 修, 神山 正明
君津中央病院産婦人科
閉経後の子宮内膜症性嚢胞の増大は稀である.今回我々は,閉経後にチョコレート嚢胞の破裂をきたした症例を経験したので報告する.症例は62歳女性.2006年5月4日に自転車より転倒し腹部を強打し,腹痛を主訴として当院救急外来を受診した.受診後,腹痛は軽快したが,エコーおよびCTにて腹水貯留が著明であり,腹腔穿刺にて茶色の漿液性の腹水が採取され,卵巣嚢腫破裂が疑われ,同日入院となった.入院後は絶飲食にて経過観察を行っていたが,38〜39℃台の発熱が続き,血液検査にてCRPの上昇をみとめたため,腹膜炎併発が疑われたため,5月8日(受傷後4日目)に手術を行った.手術所見では,腹腔内に茶色の腹水が貯留しており,右卵巣の腫大および一部破裂をみとめ,両側付属器切除術および大網切除術を行った.右卵巣腫瘍は,長径25cm程度のチョコレート嚢胞であり,壁の肥厚が著明であった.また壁の一部に約3cm大の硬い淡黄色の腫瘤をみとめた.その後,病理検査にて内膜症性嚢胞の破裂および莢膜細胞腫の診断となった.なお手術当日,術後7日目,術後14日目のE2(pg/ml)およびテストステロン値(ng/ml)はそれぞれ(48,0.87),(18.0,0.17),(10以下,0.15)と減少傾向がみとめられた.この症例に関して考察を加え報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3)
299-299, 2006
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