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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))

【一般演題】
手術その他
砕石位による下腿Compartment症候群の一例


中尾 砂理, 南 里恵, 安倍 梓, 松本 光司, 佐藤 豊実, 沖 明典, 角田 肇, 吉川 裕之
筑波大学臨床医学系産婦人科


 【緒言】Compartment症候群(筋区画症候群)は強靭な筋膜で囲まれた筋区画内で外傷や圧迫などの原因により広汎な循環不全を起こし筋肉や神経の不可逆的な壊死・繊維化を起こす症状である.今回我々は長時間手術の砕石位による下腿のCompartment症候群を経験したので報告する.【症例】症例は54歳2経妊2経産婦で子宮体部類内膜腺癌IIIc期の疑いにて2005年7月5日準広汎子宮全摘術,両側付属器切除術,骨盤内および傍大動脈リンパ節郭清術(手術時間6時間27分,出血量1020ml)を施行した.術後,覚醒時から左足の腫脹疼痛を認め,術後3日経過しても症状は改善されないため整形外科を受診,Compartment症候群の疑いとされた.整形外科初診時,筋区画内圧は既に正常化しており応急処置はせず,経過観察中にアキレス腱靱帯の拘縮が進み尖足となったため2006年2月アキレス腱延長術を施行された.日常生活に支障はなく自宅リハビリとなった.【考察】本症例を後方視的に検討すると長時間の砕石位による下腿の圧迫,肥満,出血などのリスクがあり,不可逆的な筋肉・アキレス腱拘縮をきたした.本症例をもとに長時間砕石位手術におけるCompartment症候群のリスク,予防について検討する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3) 303-303, 2006


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