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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))

【一般演題】
子宮頸部悪性腫瘍2
子宮頸癌に対する化学療法併用放射線治療(CCRT)の後方視的研究


武隈 宗孝, 高橋 伸卓, 山道 玄, 古川 直人, 平嶋 泰之, 山田 義治
静岡県立静岡がんセンター婦人科


 【目的】局所進行子宮頸癌に対するCCRTについて,多施設での後方視的検討を行った.【方法】KCOG(Kansai Clinical Oncology Group),TGCU(Tohoku Gynecologic Cancer Unit)参加施設においてweekly-CDDP併用CCRTを行った子宮頸癌症例に関して,CDDP投与量,奏功率,治療完遂率,有害事象を後方視的に検討した.なお全ての参加施設においてIRBの承認を得ている.【結果】9施設から147例を集積した.年齢は中央値59.8歳(28―80歳),腫瘍径は中央値53.8mm(21―140mm),組織型は扁平上皮癌140例,他7例.進行期別例数はIb2期:5例,IIa期:8例,IIb期:44例,IIIa期:7例,IIIb期:65例,IVa期:18例であった.CDDP投与開始量は20mg/m2以下(Cis20):8例,30mg/m2(Cis30):66例,35mg/m2(Cis35):36例,40mg/m2(Cis40):37例であった.奏功率は95.2%(CR:61.2%,PR:34%)で各群に差はなかった.放射線療法または化学療法の遅延は各群で差はなく,また治療中のCDDPの減量はCis40で多かった.5回以上の化学療法完遂率はCis40と比べてCis30が有意に高かったが,CDDP総投与量は開始量に従って増加した.しかし,年齢別に比較すると70歳以上での総投与量はCis30,35,40で差は認めなかった.G3以上の血液毒性についてはCis30,35,40で比較した場合,好中球減少はCis35に多く,血小板減少はCis40に多かった.非血液毒性については悪心嘔吐がCis40に多かった.【総括】後方視的検討ながらCCRTのCDDP投与量による治療完遂,有害事象に差を認めた.今後CCRTの標準治療を確立するために,本邦でもCDDPの至適投与量の検討を含めた大規模な調査の必要があると考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3) 311-311, 2006


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