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		第112回学術集会(平成18年10月29日(日))
  
		【一般演題】 
		子宮体部悪性腫瘍3 診断に苦慮した子宮内膜間質肉腫の1例
  
		今井 文晴, 片貝 栄樹, 伊藤 郁朗 
		独立行政法人国立病院機構高崎病院産婦人科
  
		  
		 子宮内膜間質肉腫は子宮肉腫のなかで,平滑筋肉腫,癌肉腫に次ぐ頻度で認められるが,稀な腫瘍の一つである.特異的な血中腫瘍マーカーが無く,また画像診断も困難であることから術前に子宮筋腫又は子宮腺筋症と診断される症例が多いとの報告がある.今回我々も術前に診断し得ず,摘出物病理組織検査にて,低悪性度子宮内膜間質肉腫(endmetrial stromal sarcoma,low grade)と診断され再手術となった1例を経験したので報告する.症例は39歳女性,未婚,0経妊0経産.近医にて子宮筋腫及び卵巣嚢腫と診断され,平成18年3月15日当科紹介初診.超音波,MRIにて左骨盤内に多房性腫瘍認め,また筋層内筋腫も併せて認めた.左卵巣嚢腫及び子宮筋腫の診断にて,4月26日開腹手術施行するも,開腹所見にて術前左卵巣嚢腫と診断していた腫瘍は,実際には子宮体部を起始部とし外交性に発育した腫瘍であり,腫瘍摘出術及び子宮筋腫核出術を施行した.両側附属器には異常を認めなかった.術後病理検査にて低悪性度子宮内膜間質肉腫と診断されたため,6月15日再度開腹し,単純子宮全摘術及び両側附属器切除術施行.現在外来にて経過観察中である.術前に診断し得なかった低悪性度子宮内膜間質肉腫の1例を経験した.若干の文献的考察を加えて報告する.
 
  
		日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3)
		316-316, 2006 
		 
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