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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))
【一般演題】
卵巣悪性腫瘍2 術前に原発巣を特定することが困難であったKrukenberg腫瘍
阿部 弥生, 丸山 真由子, 田嶋 敦, 野島 美知夫, 氏平 崇文, 楠木 総司, 永井 富裕子, 山本 祐華, 田口 雄史, 阿部 礼子, 吉田 幸洋
順天堂大学浦安病院産婦人科
今回,画像検査,腫瘍マーカーよりKrukenberg腫瘍を疑ったが,原発巣が極めて小さく,術前診断が困難であった2症例を経験した.[症例1]38歳,2経妊2経産.子宮癌検診で他院受診し,超音波にて卵巣腫瘍を認めたため当院へ紹介受診となった.[症例2]41歳,0経妊0経産.不正出血にて他院受診し,卵巣腫瘍を指摘され当院紹介受診となった.2症例とも,画像診断上,両側卵巣に充実性腫瘍を認めた.さらに症例2においてはCEA,CA19-9の上昇もみとめた.このためKrukenberg腫瘍を疑い,CT,注腸,上部消化管内視鏡検査にて原発部位特定を行ったが,明らかな腫瘍病変は認めなかった.このため卵巣悪性腫瘍疑いで,開腹手術を施行した.術中迅速病理組織検査にてKrukenberg腫瘍の診断であったため,腹式単純子宮全摘出術,両付属器切除術に加えて原発部位の検索を行った.症例1は胃大弯に1cm大の腫瘍を3個認め,症例2では小腸に1cm大の腫瘍を1個認めたため,合併切除術を行ったところ,いずれも浸潤癌であった.それぞれこれらの癌を原発巣としたKrukenberg腫瘍であることが判明した.術前に明らかな原発の腫瘍病変が認められない場合は,Krukenberg腫瘍では開腹の上,術中に小腸を含めた広範囲な検索を行うことが必要である.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3)
320-320, 2006
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