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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(8)
胎児・胎盤同時分娩の正期骨盤位5例


前田 光士, 有馬 香織, 谷口 智子, 福田 雄介, 宮岸 玲子, 平野 孝幸
保健医療公社荏原病院産婦人科


 【目的】当院は正期の骨盤位妊娠は児頭骨盤不均衡(CPD)判定を妊娠37週に行い経腟分娩してるが,1997年2月1日から2008年2月13日までの正期経腟分娩は235例で,その内の排臨状態で胎児心拍低下のため牽出操作で経腟分娩したと同時に胎盤も娩出された5例(2.13%)につき後方視的に検討した臨床成績を報告する【方法】排臨状態時に胎児心拍低下により牽出術で急速遂娩をした5例における1:母体年齢,2:初産・経産別,3:妊娠週数,4:分娩所要時間,5:前期破水の有無,6:分娩誘発の有無,7:出生児体重,8:アップガースコアー1分値,9:アップガースコアー5分値,10:臍帯動脈血のpH,11:臍帯動脈血のBE,12:臍帯巻絡の有無の12項目につき調査した.胎盤は凝血塊やその圧痕,炎症等の異常所見は無かった.【成績】各項目の平均値と標準偏差値,最大値と最小値はそれぞれ1:母体年齢29.6±3.84歳,34歳,25歳,2:初産・経産別は5例全例が初産婦であった3:妊娠週数38.82±1.31週,40週03日,38週00日 4:分娩所要時間503.20±202.70分,740分,290分 5:前期破水の有無は2例が前期破水 6:分娩誘発の有無4例が分娩誘発 7:出生児体重2539±276.91g,3020g,2350g 8:アップガースコアー1分値8.20±0.83,9,7,9:アップガースコアー5分値9.0±0.0,9,9,10:臍帯動脈血のpH 7.18±0.17,7.30,6.90,11:臍帯動脈血のBE −7.80±5.16,−2.20,−16.00,12:臍帯巻絡は2例が頸部に1回有った.【結論】排臨状態時に胎児心拍低下で牽出操作を行ない経腟分娩したと同時に胎盤も娩出された5例は全例が初産で,4例が分娩誘発の症例であった.骨盤位は分娩直前において正常胎盤であっても剥離が早期に発生する場合があると考えられる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 282-282, 2007


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