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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(8)
臍帯付着異常により周産期異常事象を呈した症例に関する検討


五十嵐 豪1), 石山 めぐみ1), 井槌 慎一郎1), 細沼 信示2), 嶋田 彩子1), 高江 正道1), 青木 喜美恵1), 新橋 成直子1), 谷内 麻子1), 中村 真1), 田村 みどり1), 石塚 文平1)
聖マリアンナ医科大学病院産婦人科1), 横浜市西部病院産婦人科2)


 臍帯卵膜付着は全分娩の約1%とまれであるが,IUGR,早産,胎盤早期剥離,胎児心拍異常,帝王切開,鉗子・吸引分娩,低Apgar score等との関連が報告されている.今回我々は臍帯卵膜付着で重症NRFS,重症IUGR等の周産期異常を呈した4症例を相次いで経験したので報告する.症例1 37歳,0G0P,IVF-ET妊娠.妊娠39週3日,外来健診時の心音確認で心拍が一時90台まで低下したため緊急入院.入院後CTGで変動一過性徐脈が頻発したため,同日緊急帝切(2596g,AP9/10).症例2 32歳,0G0P,ICSIにてMD双胎妊娠.妊娠26週頃よりdiscordancy増加のため管理入院をしていたが改善せず,妊娠35週5日,帝切施行.(1児:2132g AP 9/9 2児:1508g AP 9/10;discordancy 29.3%)2児の臍帯が卵膜付着.症例3 31歳,0G0P,妊娠39週5日,前期破水で入院後続発性微弱陣痛のためオキシトシンによる陣痛促進を行ったが,その2時間後に急激な胎児心拍の低下と持続性の徐脈が出現したため緊急帝切施行.(2984g AP 0/1)卵膜上の臍帯血管断裂による出血性ショックで児は日齢1で死亡.症例4 20歳,0G0P,妊娠21週より切迫早産にて入院加療中であった.妊娠35週4日,ルーチンNSTで変動一過性徐脈に続いて,突然持続性徐脈を呈したため緊急帝切を施行(3188g AP 0/0).児は10分後に心拍再開したが,DIC,腎不全,脳出血で日齢2に死亡.これら4症例に関して文献的考察も含め報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 282-282, 2007


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