|
<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る
第114回学術集会(平成19年10月14日(日))
【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(8) 帝王切開術における抗生物質の術前単回投与法の検討
岸 洋二1), 渡辺 昇一1), 米山 剛一2), 竹下 俊行2)
勝楽堂病院産婦人科1), 日本医科大学産婦人科2)
(目的)帝王切開術に対する予防的抗生剤について後方視的に検討した.(方法)平成14年4月から平成19年2月に当院にて手術された予定帝王切開術を対象にし,抗生剤の使い方によって分類した.第1群はCEZ 1gを2回,術後4日間投与.第2群はCTRX 2gを術当日術前に1回,術後1日投与.第3群はCTRX 2gを術当日術前1回のみの1日投与とした.各群とも無作為に10例ずつ抽出した.検討項目は術後1日・3日・6日のCRP,術後1日・3日・6日の白血球数の2項目である.ただし,全例,口頭にてインフォームドコンセントを得た上で実施.(成績)CRP値(平均値)に関しては術後1日CRP値は1群3.67mg/dl(以下単位略)2群4.60 3群2.67,術後3日CRP値は1群5.49 2群6.10 3群3.80,術後6日CRP値は1群3.66 2群3.64 3群1.76となった.白血球数(WBC)に関しては術後1日WBC値は1群12240/μl(以下単位略)2群10560 3群9620術後3日WBC値は1群8720 2群9460 3群7590,術後6日WBC値は1群6820 2群7160 3群6010となった.(結論)CTRX 2gの術当日単回投与法は他の投与法と比較しても劣らないものと考えられた.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3)
284-284, 2007
|