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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
子宮頸癌
腹水細胞診陽性をしめした子宮頸癌の1例


渡辺 未央1), 村上 優1), 石黒 葉子3), 菊池 公孝1), 井面 昭文2), 信田 政子1), 宮本 壮5), 杉原 義信4), 篠塚 孝男3), 三上 幹夫2)
東海大学医学部付属大磯病院産婦人科1), 東海大学医学部付属病院産婦人科2), 綾瀬更生病院産婦人科3), クリニック杉原産婦人科4), 藤沢総合健診センター産婦人科5)


 症例:47歳,3経妊2経産.2007年2月頃より不正出血認め,4月4日近医受診.子宮頚部細胞診class IVにて,4月19日当院紹介初診.術前検査にて子宮頚部腺癌IIb期と診断し,5月1日広汎子宮全摘出術施行.子宮頚部に約4cmの病変あり,膣部より約1cmの位置に膣壁腫瘤を認めた.腹水細胞診はclass V.病理組織診断は,adenocarcinoma,endometrioid type,子宮傍組織浸潤,リンパ節転移5/24を認め,術後分類ではpT2bN0M0であった.現在,術後化学療法施行中である.子宮頸癌における,腹水細胞診に関して明確な意義は示されていない.しかし非常に少数ではあるが,子宮頸癌の腫瘍そのものが後腹膜を超えていないにもかかわらず,腹水細胞診陽性を認めることがある.今後子宮頸癌においても,腹水細胞診を検討していきたい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 304-304, 2007


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