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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
悪性卵巣腫瘍(2)
当施設における傍大動脈リンパ節郭清術後の乳糜腹水について(難治性の乳糜腹水を合併した症例を基に)


杉山 太朗, 佐藤 茂, 西島 義博, 平澤 猛, 村松 俊成, 三上 幹男
東海大学医学部専門診療学系産婦人科


 【はじめに】乳糜腹水は腹部外科手術後,特に癌のリンパ節郭清術後に認められる合併症である.比較的まれである為,成因についてあまり認知されておらず,また適切な治療法も確立されていない.しかし,治療が遅れることで,栄養・免疫面で重篤な合併症を引き起こす可能性がある為,早期の適切な治療が必要である.【症例】40歳,2経妊0経産,卵巣癌疑いにて他院より紹介となり,腹式単純子宮全摘+両側付属器摘出+大網切除+腹腔内腫瘍切除を施行した.漿液性腺癌,FIGO進行期分類IIIc期,suboptimal surgeryであった.術後にパクリタキセル,カルボプラチン併用療法を6コース施行した後に,骨盤リンパ節郭清+傍大動脈リンパ節郭清+横隔膜下腹膜切除を施行した.リンパ節転移を認めず,残存腫瘍も認めなかった.術後に経口摂取を開始したところ乳糜腹水を認め,1〜2週間の禁食を数度繰り返したが,経口摂取を再開する度に乳糜腹水が発生し,改善を認めなかった.その後禁食に加えて腹腔内にカルボプラチンの投与や,OK-432の投与を施行したが改善を認めなかった.さらに3週間の禁飲食と酢酸オクトレオチドの投与を施行したが改善を認めず,手術療法を施行した.方法,結果については学術集会時に報告したい.現在,我々の施設では,傍大動脈リンパ節郭清術後の乳糜腹水は減少傾向にある.手術法,術後管理等に関して改善を重ねてきた結果だと考える.当施設における乳糜腹水に関して,文献的考察を交えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 308-308, 2007


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