 |
|
  |
|
         
|
<< 学会誌へ戻る 当科では不妊症，不正出血，細胞診異常のスクリーニング目的に子宮鏡外来を開当設し子宮鏡検査を施行するとともに，良性と術前診断された症例に対しては積極的に子宮鏡下手術を施行している．今回，子宮内膜ポリープの診断で子宮鏡下手術を施行後子宮内膜癌と診断された2例を経験したので報告する．症例1は49才，近医にて子宮頚管ポリープを指摘され精査目的に当科紹介．超音波断層法にて子宮内膜の肥厚像を認めたため子宮鏡検査を施行．ポリープは有茎性で子宮体部後壁より5cmまで発育し表面平滑，異型血管を伴わないため子宮鏡下に切除した．病理診断にてポリープ基底部の内膜にendometrioid carcinoma G2を認めたため，準広汎子宮全摘術，骨盤リンパ節郭清術を追加した．術後診断はendometrioid adenocarcinoma G1，pT1aN0M0であった．術後外来にて経過観察中である．症例2は37才，続発性不妊．近医での子宮卵管造影検査にて左卵管閉塞を認めたため，子宮鏡下選択的卵管通色素検査を施行する目的に当科紹介．近医での超音波断層法では径7cmの子宮筋腫を認めるも子宮内隆起病変を示唆する所見は認められていなかった．子宮鏡にて径6mmの子宮内膜ポリープと考えられる子宮内隆起病変を認めたため，診断的腹腔鏡及び子宮鏡下内膜ポリープ切除術施行．病理診断はendometrioid carcinoma G1であった．6ヶ月間のMPA療法施行後の生検で局所に異型腺管を認めるのみとなり腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術施行後，クロミッド周期にて妊娠成立．妊娠37週3日，選択的帝王切開術にて2380gの男児を分娩した． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 325-325, 2007 |
||
|
一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内 TEL：03-3288-0993 FAX：03-5275-1192 E-mail：kantorengo@jsog-k.jp Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会 |