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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
子宮内膜症
左右の腹腔内所見が全く異った非対称性子宮奇形の1例


石井 博樹, 安井 功, 前田 大伸, 飯田 哲士, 塚田 ひとみ, 松林 秀彦
東海大学八王子病院産婦人科


 【はじめに】今回われわれは重複子宮・重複膣・片側膣閉鎖に合併した両側の卵巣嚢腫において,卵巣および卵巣周囲が正中部を堺に左右で全く違う所見を呈した興味深い症例を経験したので報告する.【症例】症例は24歳,0経妊0経産,初経12歳,月経周期27日 整,帯下の持続を主訴に近医を受診し,重複子宮及び膣壁嚢胞(左)のため当院を紹介受診した.経膣超音波にて重複子宮と左膣壁に接して25×13mmの嚢胞を認め,左腎臓が欠損していることから,重複膣の左膣閉鎖と診断した.さらに両側卵巣嚢腫を認め,画像上では左卵巣嚢腫はチョコレート嚢腫,右は皮様嚢腫を示唆した.帯下は白色クリーム状で培養は陰性であった.腹腔鏡下両側卵巣嚢腫摘出術及び膣式膣中隔切除術を施行した.左卵巣嚢腫はチョコレート嚢腫であり,左子宮・腸管との強固な癒着を認め左側のみ凍結骨盤を呈していた.一方,右卵巣嚢腫は皮様嚢腫で右側には全く癒着を認めなかった.膣中隔切除を行ったところ,膿瘍状の排液を認め,その奥に左側の子宮口を認めた.切除した膣中隔の病理所見は両側とも扁平上皮であった.【結語】本症例は子宮内膜症の病因として月経血の逆流が大きく関与していることを示唆する.つまり,膣閉鎖していない右側には内膜症の所見が全くなく,膣閉鎖していた左側のみに凍結骨盤およびチョコレート嚢腫を認め,おそらく月経血の逆流が存在したことが推測される.またミューラー管の発生異常である子宮奇形のうち,本症例のような非対称性子宮奇形では,左右のミューラー管自身の細胞の性質が発生学的に異なる可能性も否定できない.左右の腹腔内所見が全く異なる貴重な症例であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 334-334, 2007


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