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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))
【一般演題】
感染症 妊娠初期にHBV感染を否定されたにも関わらず妊娠中に感染し,分娩後急性B型肝炎を発症した一例
岡本 紘子, 木林 潤一郎, 石川 哲也, 野口 有生
大和徳洲会病院産婦人科
今回我々は,妊娠初期の採血でHBs抗原陰性であった患者が,妊娠中にHBVに感染し,分娩後急性B型肝炎を発症.新生児がHBVキャリアとなった症例を経験したので報告する.【症例】18歳,0経妊0経産の患者である.妊娠10週の採血ではHBs抗原陰性であった.その後の妊娠経過は順調であり,38週に正常分娩に至り,産褥経過に問題なく退院となった.産褥10日目に全身倦怠感が出現し,その後黄疸が出現したため,産褥13日目に入院精査となった.入院時採血ではAST1470IU/l,ALT1860IU/l,T-Bil8.1mg/dl,D-Bil5.5mg/dlと異常高値を認め,HBs抗原陽性,HBs抗体陰性であったため,急性B型肝炎と診断された.そのため新生児の採血を施行したところ,すでにHBVキャリアであると診断された.分娩入院時は他にHBs抗原陽性患者はおらず,妊娠経過中の針刺しによる感染も否定的であっため,水平感染が強く疑われた.夫の採血を施行したところ,HBs抗原,HBe抗原ともに強陽性であり,分娩1ヶ月半ほど前に性交渉があったことから,夫からの水平感染の可能性が高いことが示唆された.このような,妊娠初期にHBV感染を否定されたのにも関わらず妊娠中に感染し,分娩後に急性肝炎を発症した症例は少なく,妊婦健診時の検査体制等を含め,文献的考察を加え報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3)
335-335, 2007
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