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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
前置・癒着胎盤
妊娠経過中に癒着胎盤が疑われた4例


諏訪 裕人, 篠崎 博光, 笠原 慶充, 竹中 俊文, 阿美 聡明, 定方 久延, 星野 正道, 峯岸 敬
群馬大学産婦人科


 【緒言】胎盤の絨毛が子宮筋層内に侵入し,胎盤の一部または全部が子宮壁に強く癒着して,胎盤の剥離が困難なものを癒着胎盤と呼ぶ.近年,帝王切開術後妊娠や子宮筋腫核出術後妊娠の増加に伴う癒着胎盤の増加が問題となってきている.今回我々は,妊娠経過中に癒着胎盤が疑われた4例を経験したので,後方視的に比較検討した.【症例】平成19年度に妊娠経過中に癒着胎盤が疑われ,当科で周産期管理を行った17〜33歳の4症例.いずれの症例も,帝王切開術後,子宮内容除去術後,前置胎盤等の癒着胎盤のrisk factorを有していた.【検討】当科での超音波検査およびMRI検査による精査の結果,癒着胎盤が強く疑われたのは4例中1例のみであった.いずれの症例も帝王切開術にて分娩に至り,癒着の疑われなかった3例のうち2例は容易に胎盤が剥離された.1例は,胎盤は剥離できたものの,胎盤付着部からの出血コントロールが不良であり,子宮摘出となった.病理結果は癒着胎盤(嵌入胎盤)の診断であった.術前より癒着胎盤が疑われた1例は,内腸骨バルーン挿入下に帝王切開術施行し,胎盤剥離不可能であったため子宮摘出となり,病理学的にも癒着胎盤(穿通胎盤)が診断された.【結語】今回我々が経験した4例中3例が画像診断による術前の判断と実際の癒着の有無が一致しており,術前画像診断の有用性が示唆された.しかし,画像診断と実際の状態の不一致症例も認められたことから,更なる診断方法の追求が必要と考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 118-118, 2008


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