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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
子宮内膜症・子宮腺筋症
子宮腺筋症破裂の一例


高江洲 陽太郎, 山本 美希子, 加塚 祐洋, 永井 敦, 舟山 仁
東京医科大学霞ヶ浦病院産婦人科


 急性腹症で来院し,緊急手術にて子宮破裂と診断された症例を報告する.症例は30歳代0経妊0経産婦,下腹部痛,不正性器出血にて当院救急外来を受診した.経腟エコーにてダグラス窩に液体貯留像と卵巣の腫大を認め,卵巣出血の疑いにて入院となった.その後安静と止血剤にて経過観察,症状軽快傾向にあったが,入院後5日目に下腹部痛増悪したため再度超音波施行したところ,液体貯留像の著明な増大を認めたため,緊急手術を施行した.腹腔鏡にて観察すると,子宮底部が3ヶ所破裂し,同部からの出血を認めた.破裂部を部分的に切除,縫合し止血した.病理学的検査にて子宮底部に発生した子宮腺筋症の破裂と診断され,術後はGn-RH療法施行中である.近年子宮腺筋症と診断,治療を受ける患者は増加傾向にあり,急性腹症の患者に本症例のような疾患も念頭において診療を行う必要があると思われる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 129-129, 2008


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