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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
産科出血II
妊娠中に破裂したuterine artery pseudoaneurysmの1例


西原 沙織, 田中 利隆, 阿部 弥生, 牧野 真太郎, 高橋 由佳, 薪田 も恵, 竹田 省
順天堂大学産婦人科


 Uterine artery pseudoaneurysmは,多くが帝王切開や子宮内容除去などの子宮操作後に生じ,産後出血の原因として注意すべき疾患である.しかし,妊娠中に大量出血を来した報告はない.症例は20歳0経産(2回人工妊娠中絶),妊娠23週1日大量性器出血のため前医入院,切迫早産の診断で当院に母体搬送.子宮頚部右側内子宮口付近に2cm大の拍動するcysticなlow echoic lesionを認めた.カラードプラにて右子宮動脈下行枝からの流入血管を認めたが明らかな流出静脈を認めなかったため,Uterine artery pseudoaneurysmを疑った.リトドリンの点滴にて経過観察していたが,妊娠24週6日約5000gの性器出血をおこし緊急帝王切開術及び両側内腸骨動脈結紮術を行った.この時超音波上pseudoaneurysmへの血液流入の消失を確認したが,5時間後子宮口からの出血が増加,異なる動脈からpseudoaneurysmへの再疎通を認めたため再開腹し止血術を行った.子宮動脈本管結紮,卵巣動脈及び基靭帯から子宮への血流を遮断,また直視下にpseudoanuerysmごと結紮し止血した.総出血量は11191g,輸血量はMAP42U,FFP62U,PC40Uであった.術後12日目,3D-CTで子宮動脈以外からの子宮への栄養血管を認めたが,術後経過は良好で術後20日目に退院となった.今回経験したUterine artery pseudoaneurysmの診断と,大量出血の止血法について文献的考察を含めて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 139-139, 2008


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