関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
生殖・内分泌
卵巣機能評価における卵巣容積の検討


福田 雄介, 片桐 由起子, 北村 衛, 松江 陽一, 渡辺 慎一郎, 宗 晶子, 渋井 幸裕, 竹下 直樹, 間崎 和夫, 田中 政信, 森田 峰人
東邦大学医療センター大森病院産婦人科


 【目的】月経周期3日目(Day3)における卵巣容積を計測し,年齢,Day3におけるFSH値,胞状卵胞数と臨床成績を後方視的に検討した.【方法】2007年2月〜5月まで当院リプロダクションセンターを受診しDay3に卵巣計測が可能でモニタリングが継続された27周期(26症例)を対象とした.Day3に左右の卵巣容積を算出し(卵巣動静脈に平行な面の横軸と縦軸,卵巣静脈に直交する面の卵巣径を計測し体積を算出【π/6(A×B×C)】),6.00cm3未満をS群,6.00cm3以上をL群とした.同時に胞状卵胞数をカウントし,胞状卵胞数0個をA群,1個をB群,2〜3個をC群,4個以上をD群とした.年齢は残存原始卵胞数の加速的減少の開始年齢を考慮し36歳未満と36歳以上に分類し,Day3におけるFSH値は10未満と10以上に分類し検討を行った.【成績】平均年齢36.0±5.7歳,片側卵巣あたりの卵巣容積は平均6.79±3.67cm3,個体あたりの卵巣容積(左右合計)は13.68±6.40cm3であった.卵巣容積と胞状卵胞数ではS群とL群の間に有意差を認め(p<0.05),A群とC群の間に有意差を認めた(p<0.05).年齢と卵巣容積との間には有意差を認めた(p<0.05).FSH値と卵巣容積の間に有意差は認めなかった.27周期中排卵または成熟卵獲得は26周期あり,卵巣発育を確認できなかった1周期の卵巣容積は(左右合計)2.43cm3と最小であった.【結論】卵巣容積と卵巣機能の間に明らかな相関関係は認められなかったが,卵巣容積と胞状卵胞数に有意な相関関係が認められ,今後さらに検討を行っていきたい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 144-144, 2008


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会