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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
生殖・内分泌
高ゴナドトロピン性卵巣機能低下症の2例


加賀 俊章1), 竹内 欽哉1), 川島 正久2), 土井 貴之2), 安立 匡志1), 村松 彗子1), 山崎 智子1), 杉原 一廣1), 金山 尚裕1)
浜松医科大学産婦人科1), 藤枝市立総合病院産婦人科2)


 高ゴナドトロピン(以下Gn)性卵巣機能低下症は,卵巣の予備能力が低下した状態であるため排卵は起こっても妊娠に至るケースは少ない.今回我々は,高Gn性卵巣機能低下症に対して1例はエストロゲン補充療法,もう1例は加味逍遙散の投与を行い,自然排卵にて妊娠に至った2症例を報告する.【症例1】27歳,未経妊未経産.平成17年9月,希発月経と不妊のため当科を受診.基礎体温上,二層性で月経周期は48〜60日型であった.初診時,超音波上子宮はやや小さめであり,両側卵巣は確認できるも胞状卵胞は確認できなかった.月経14日目(day14),E2:16pg/ml,LH:18.7mIU/ml,FSH:44.1mIU/mlであった.結合型エストロゲン0.625mgを14〜28日続けて卵胞発育がみられなければ消退出血を起こすことを繰り返していたところ,最終月経を平成19年2月18日,推定排卵日を3月9日として自然妊娠が成立した.【症例2】41歳,未経妊未経産.平成17年2月,不妊のため当科初診,基礎体温上排卵を認めていたが,月経周期は不規則であった.Day5のFSH:53.2mIU/mlであり,年齢も考慮してKaufmann療法とARTを勧めたが,本人が漢方療法を希望したため,加味逍遙散の投与を行った.ただし,day20以降で発育卵胞認めない場合はKaufmann療法にて消退出血を起こした.最終月経を平成19年11月10日として自然妊娠が成立した.2例ともFSHが高値であったが,自然排卵を認めることもあり,いわゆる早発卵巣機能不全(POF)までの状態ではなかったため,妊娠が成立したものと考えられる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 146-146, 2008


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