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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥I
肺動静脈奇形合併妊娠における予防的塞栓術の有用性


志村 玲奈, 中村 佳子, 児玉 理, 豊田 真紀, 小倉 剛, 小畠 真奈, 濱田 洋実, 吉川 裕之
筑波大学産婦人科


 肺動静脈奇形(PAVM)は,その発生が10万に2〜3人といわれる稀な肺血管異常である.大部分の患者は症状がないにもかかわらず,右左シャントから呼吸困難を引き起こすことがあり,奇異性塞栓のため様々な中枢神経系合併症(脳梗塞,脳膿瘍など)も起こしうる.妊娠中は循環血液量,心拍出量の増大に伴う肺血流量の増加やプロゲステロンの血管伸展作用からPAVMは増悪するとされ,妊娠中の大量血胸や脳梗塞での死亡例も報告されている.今回我々はPAVMと診断され経過観察中に妊娠し,PAVM増悪による症状出現前に妊娠33週で金属コイルによる塞栓術を行い,合併症の出現なく正常分娩することができた症例を経験したので,文献的考察を含めて報告する.症例は25歳,0経妊0経産婦.既往歴・家族歴は特になく,20歳時より胸部異常陰影を指摘され,22歳時にPAVMと診断され保存的に経過観察されていた.今回自然妊娠し前医で経過観察されていたが妊娠31週にPAVM合併のため当院紹介受診し,呼吸器内科,放射線科,産婦人科による十分なインフォームドコンセントの上で,妊娠33週に塞栓術を施行した.術後経過は良好で,妊娠38週に2,805gの男児を経腟自然分娩した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 163-163, 2008


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