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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠
付属器切除後盲端部妊娠の2症例


山地 亜希, 中野 紀子, 小幡 新太郎, 杉田 達哉, 田中 圭, 上杉 健哲
成田赤十字病院産婦人科


 近年子宮外妊娠の発生頻度は増加傾向にあり,全妊娠の1%程度の頻度であるといわれている.当院で付属器切除後の盲端部に妊娠した2症例を経験したので当院で経験した子宮外妊娠症例に関する統計および考察を含め報告する.[症例1]39歳2G1P〈既往歴〉18歳時右卵巣茎捻転にて右付属器切除〈現病歴〉最終月経2007.8.26 10.12 妊娠反応陽性にて前医受診.10.16 超音波上子宮外妊娠疑いにて当院紹介となる.当院初診時,腹痛,出血なく,経膣超音波にて子宮右側にGS様の所見あり.右卵管膨大部妊娠診断にて同日緊急手術となる.〈術中所見〉右卵管盲端部子宮外妊娠の所見あり.右卵管盲端部妊娠部切除.腹腔内出血なく,左卵巣,卵管は正常所見であった.手術時間1時間30分術中出血68ml 2008.10.23術後8日目経過良好のため退院となる.[症例2]36歳0G0P〈既往歴〉30歳時右卵巣のう腫茎捻転にて右付属器切除の既往〈現病歴〉最終月経2007.8.18 9.15よりBBTにて高温期持続 10.10 妊娠反応陽性 10.23全身倦怠,顔面不良,下腹痛にて当院受診.超音波上子宮内にGS(−)ダグラスEFS(+)子宮外妊娠,腹腔内出血の診断にて同日緊急手術となる.〈術中所見〉腹腔内出血吸引,右卵管角部より出血あり,右卵管角妊娠の診断となる.妊娠部位は右付属器切除後の盲端部,子宮にごく近い部位であり切除範囲を広域にすることによる出血のコントロールが不良となる危険性あり,絨毛組織残存の危険性もあったが右卵管角部切除のみ施行した.左付属器は正常の所見出血量2200ml手術時間1時間25分術後存続絨毛症のおそれありβhCG測定し経過観察した.βhCGはその後低下し,経過良好のため11月6日退院となる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 180-180, 2008


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