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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
卵巣癌1
腹水28 Lを伴った巨大卵巣癌の1例


倉品 隆平, 柿栖 睦実, 坊 裕美, 立山 尚子, 西田 直子, 深見 武彦, 松島 隆, 土居 大祐, 可世木 久幸, 朝倉 啓文
日本医科大学武蔵小杉病院産婦人科


 巨大卵巣腫瘍(粘液性嚢胞腺癌)の1例を経験したので報告する.【症例】57歳2経妊2経産.【既往歴】37歳子宮筋腫にて腹式単純子宮全摘術【現病歴】7年前から腹部膨満感を自覚していたが放置していた.転倒し腹部を強打してから腹痛と膨満感が増悪し,安静時にも呼吸困難を認めるようになったため前医を受診した.巨大卵巣腫瘍破裂の疑いで入院し保存的治療を行なっていたが,症状改善なく腎機能悪化したため当院へ救急搬送となった.腹囲は140cm,MRIにて剣上突起まで及ぶ巨大な卵巣腫瘍を認め,胸部単純X線にて横隔膜の挙上と無気肺を呈していた.WBC12330/μl,CRP 21.8mg/dlと強い炎症反応を認め,T-Bil 2.45mg/dl,BUN 66.5mg/dl,Cre 5.56mg/dlと溶血と腎機能障害とを認めた.腫瘍マーカーはCA19-9 30360U/ml,CA125 145U/mlと高値であった.巨大卵巣腫瘍悪性疑いにて緊急手術を施行した.腹腔内は粘液性の腹水28Lと4kgの左卵巣腫瘍で占拠されており,左付属器切除術を行った.術後は挿管のままICUへ入室し,急性腎不全のためCHDFを用いた.術後2日目抜管,週3回の人工透析を開始した.7日目には人工透析から離脱し一般病棟へ転出した.病理にて左卵巣は粘液性嚢胞腺癌,腹部CTにて左傍大動脈リンパ節の腫大を認め転移が疑われ,TC療法を施行し現在術後11ヶ月経過,再発なく外来経過観察中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 236-236, 2008


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