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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
生殖内分泌・不妊1
子宮体癌術後例における血清脂質値と骨密度の特徴に関する検討


堀場 裕子1), 平沢 晃1), 牧田 和也1), 岩田 卓1), 弟子丸 亮太2), 柳本 茂久3), 阪埜 浩司1), 進 伸幸1), 堀口 文1), 青木 大輔1), 吉村 泰典1)
慶応義塾大学医学部産婦人科1), 永寿総合病院産婦人科2), 埼玉社会保険病院産婦人科3)


 【目的】当科健康維持外来では中高年および閉経前に卵巣摘出術を施行した女性のヘルスケアを長期にわたり担当している.ところで本邦で増加傾向にある子宮体癌の危険因子として,食生活の欧米化や妊娠の高齢化,肥満,女性ホルモン暴露期間等が挙げられている.これらは脂質代謝とも関連しており,さらに手術による卵巣摘出や放射線照射に伴う卵巣機能不全も脂質異常症の重要な危険因子である.そこで子宮体癌患者における脂質代謝および骨密度の特徴を検討することを目的とした.【対象】当院で両側卵巣摘出を伴う手術療法を施行した子宮体癌(EM)238例,対照群(CON)としてがん既往歴のない閉経後女性324例.【方法】血清脂質値は動脈硬化性疾患予防ガイドライン(2007年版)より脂質異常症を診断.骨密度はDXA法にてL2−4BMD値を測定,日本骨代謝学会の診断基準により骨粗鬆症/骨量減少を診断した.これらの結果を2群間で比較検討を行った.【結果】骨粗鬆症/骨量減少例の割合は,CON群では27.1%(88/324),EM群では25.6%(61/238)と2群間で有意差を認めなかった.高LDL血症はEM群で24.3%(58/238),CON群では35.4%(86/243),高TG血症はEM群で43.7%(104/238),CON群では29.5%(75/254)であり,高TG血症はEM群で有意に多かった.【考察】子宮体癌例は脂質異常症の高危険群であり,適切な診断と早期介入により心血管イベントの予防に努めることが重要であることが判明した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 243-243, 2008


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