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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
生殖内分泌・不妊2
思春期続発性無月経症例の成人後の正常月経周期回復についての検討


渡辺 尚1), 藤永 友佳子2), 松原 茂樹3), 橋本 祐子3), 淺田 京子3), 松井 伴衣3), 大丸 貴子3), 鈴木 光明3)
芳賀赤十字病院産婦人科1), 久留米大学産婦人科2), 自治医科大学産婦人科3)


 【目的】思春期続発性無月経症例の成人後の正常月経周期回復率を明らかにすること,さらに無月経の誘因の有無,無月経の程度(第1度か第2度か)による正常月経周期回復率の違いを明らかにすることを目的として本研究を行った.【方法】2000年4月から2007年3月までに思春期外来を受診し,続発性無月経と診断された者で,初診時年齢が19歳未満,かつ2007年7月の年齢が20歳以上の者を対象とした.他科の身体疾患を合併した者,神経性食欲不振症と診断された者は除外した.2007年7月に対象者に調査用紙を郵送し,成人後の月経の状態を記入後に返送してもらった.本研究は本大学臨床研究倫理委員会で検討され,承認された.【成績】対象者120名に調査用紙を配布し,35名(回収率;29.3%)から調査の同意および回答を得ることが出来た.74%(26/35)に正常月経周期が認められた.正常月経周期回復率は,無月経の誘因(体重減少11名,精神的ストレス4名)のある症例(93%:14/15)では,ない症例(60%:12/20)より有意に高かった(p=0.02).また,第2度無月経(88%:7/8)が第1度無月経(70%:19/27)より高い傾向にあった.【結論】思春期に続発性無月経の状態にあった症例の約3/4が,成人後に正常月経周期となった.無月経の誘因のある場合にはない場合に比べて正常月経周期回復率が高かった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 273-273, 2008


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