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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))
【一般演題】
胎盤 絨毛膜瘤(Chorionic bump)の一例
斉藤 圭介, 茶木 修, 平原 史樹
横浜市立大学産婦人科
妊娠初期において絨毛膜から胎嚢内腔への不整な凸状隆起をHarrisら(2006)はChorionic bumpと分類し,頻度は0.7%で15例中生児を得られたものは7例に過ぎなかったと報告している.症例は26歳.自然妊娠.今回が初の妊娠.妊娠5週5日6mm大の胎嚢を確認.妊娠6週4日胎嚢は直径2cmと増大,胎嚢内腔に向かって絨毛膜の一部が1.5x1cm大に隆起しており隆起部の中心はlow echoicであった.卵黄嚢は存在していた.胎児心拍は認めなかった.妊娠7週0日には胎児心拍を認めた.隆起性病変は妊娠8週5日1.6cmであったが,妊娠12週4日には9mm大と縮小認めた.妊娠13週4日胎盤縁からのと思われる比較的多量の子宮出血があったものの,本抄録記載時の妊娠16週では妊娠を継続できている.児発育も良好.少量の子宮出血は持続している.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3)
300-300, 2008
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