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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
優秀演題 周産期
妊娠高血圧症候群の病型分類における妥当性の検証


河原井 麗正, 尾本 暁子, 尾崎 江都子, 鶴岡 信栄, 田中 宏一, 長田 久夫, 生水 真紀夫
千葉大学周産期母性科


 【目的】妊娠高血圧症候群[PIH]の新分類における妥当性について,新生児予後の予測などの面から検証した.【対象と方法】2008年1月から12月に,当科で分娩した607例のうちPIH合併53例(妊娠高血圧[GH]25例,妊娠高血圧腎症[PE]20例,加重型妊娠高血圧腎症[SI]7例,子癇1例)を対象とした.このうち血圧・蛋白尿が重症基準を満たしたものがそれぞれ36例,19例あった(重複12例を含む).これらの病型分類と,妊娠前母体因子(糖尿病[DM]・高血圧[HT]・PIH既往・肥満・年齢)および新生児予後(出生週数[Wk],出生体重[Bw],Apgarスコア[AS],臍帯血pH・base excess[BE])の関連を検討した.【結果】子癇は1例であったのでこれを除き,3病型について新生児予後との関連を検討した.GH群に比しPE+SI群ではpH<7.2が多く(p<0.07),特にPEではBwとWkが低かった(p<0.0001,p<0.002).BEとASに有意差を認めなかった.高血圧の重症度別検討では,重症でBwが少なく(p<0.02),pH<7.2・BE<−7が多かったが(p<0.05),Wkに差はみられなかった.蛋白尿では,陰性例に比し陽性例でWkが早く(p<0.0001),Bwが少なく(p<0.001),pH<7.2が多い傾向にあった(p<0.07).蛋白尿の重症度は新生児予後と相関しなかった.次に,SI群を独立させることの意義を検討した.SIはGH+PEに比し蛋白尿陽性例が多かった(p<0.001).【考察】重症高血圧とPEは新生児予後に最も大きなインパクトを与え,SIは蛋白尿の出現を予測させる.PIHの病型分類は妥当と思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 148-148, 2009


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